オーストラリアに到着してからすぐに始めることができるのがジャパニーズレストラン、略して「ジャパレス」です。オーストラリアには様々な国から人が集まってきていますので、もちろんレストランも多国籍。日本食レストランも多く営業しています。
ジャパレスは、オーストラリア在住の日本人へ様々な情報を提供しているJams.tvやNICHIGO PRESSなどで簡単に探すことができるほか、知人の紹介などで探す方法もあります。応募した際の採用率はローカルの仕事と比較して圧倒的に高くなりますが、一般的にお給料はオーストラリアの最低賃金($17/時間)よりも低いと言えます。相場は$12~15であり、現金で支払われる(キャッシュハンド)場合が多いです。最低賃金以上が支払われるジャパレスももちろんありますが、多くの場合は高い英語力を求められるほか、ワーキングホリデービザをお持ちの方は32.5%のタックスをひかれた状態での支払いとなります。しかし、ローカルのお店で働く際には高い英語力と経験が求められるため、多くの日本人はジャパレスからお仕事を始めることが多いようです。
知り合いを作ったりとにかくお金を稼ぎたい方にはキッチンハンド、ジャパレスにあっても英語力を向上させたい方にはウェイトジョブがお勧めです。お酒を提供するお店に関しては、RSA(Responsible Service of Alcohol)の資格が必要となりますので、事前に講習を受け、証明書を発行してもらう必要があります。
ローカルのお店で働く際には高い英語力が求められ、最低でも中級以上の力が必要だと言われています。しかし、キッチンハンドであれば中級以下の英語力でも働ける場合があります。
ローカルジョブのお給料は多くの場合税金が引かれた状態(ワーキングホリデービザをお持ちの方)での支払いになりますが、ジャパレスと比較すると額は高くなります。しかし、すべてのお店が最低賃金以上のお給料を支払うとは限りませんので、事前にしっかりと確認しておく必要があります。
採用率に関しては、ジャパレスに比べて圧倒的に低くなります。根気よく何件もresume(履歴書)を配り歩くことが必要となりますが、現地の方と英語を話す貴重な機会になりますので積極的に応募してみましょう。ローカルジョブを手に入れられるかは運とタイミングの兼ね合いもありますので、めげずに続けることが重要です。お仕事の探し方としては、直接お店に出向きレジュメを手渡しする方法が主流です。seek、indeed、Gumtreeなどのウェブサイト上で応募したり、Facebookのグループで求人情報を入手する方法もありますが、信用ができない求人情報などもありますので注意が必要です(特にGumtreeやFacebookは誰でも簡単に使えるツールなので、注意してください)。
採用率を上げる方法の一つとしては、バリスタ(コーヒーメイキングの資格)やRSAなどの資格を取ることが挙げられます。日本人に人気があるのはバリスタコースです、オーストラリアには多くのカフェがあるため、バリスタの資格を取ったうえで応募した際は採用される可能性があります。一般的な流れとしては、レジュメが受理された後に面接を行い、トライアル(実際にコーヒーを作る)に合格してから晴れて採用です。RSAはバーなど酒類を提供するお店では必ず必要となる資格です。しかし、バーに関しては最低でも2年間の経験が必要など、資格を持っているだけでは採用条件に満たないこともあります。
レジュメを工夫することも重要です。レジュメは簡潔かつ見やすいものになるように工夫しましょう。インターネット上にはレジュメの書き方に関するポイントやテンプレートが多く上がっていますので、それらを参考にしてみてください。また、弊社ではレジュメ作りのサポートを行っております。
ハウスキーピングやチャイルドケアは一般的にほとんど英語力がない状態でも応募することができます。オフィスなどのクリーナーの場合は個人で部屋を掃除する仕事になりますが、家庭に出向いてのクリーナーの場合は、現地の方と触れ合いながらお仕事をすることができることが魅力です。
お給料は、最低賃金($17/時間)以上が支払われるところがほとんどです。しかし、掃除やベビーシッターのお仕事は非常に好み分かれる分野になります。特にベビーシッターに関しては、経験のない方にとっては難しいお仕事になるかもしれません。
また、多くの場合シフトが固定制なので、好きな時間に働くことは難しくなります。しかし、家事や子供が好きな方にとっては魅力的なお仕事と言えるでしょう。チャイルドケア(この資格はオーストラリアの永住権につながりやすい資格のひとつです)の資格を取りたい方が、このような仕事をすることが多いです。こちらの仕事も、seek、indeed、Gumtree、Facebookなどから探すことができます。
オーペアとはいわゆる家政婦のようなお仕事で、実際にお仕事をするお宅にて住み込みで家事やベビーシッターを行います。住まいや食事は各ご家庭にて提供されるため、生活費を安く抑えられることが最大の魅力です。一方、一日のほとんどの時間を家事などに充てなければならないため、自由な時間をあまり持てなくなるというデメリットもあります。しかし、実際にオーストラリアのご家庭で生活・お仕事することになるので、毎日が英語環境です。英語を上達させつつ、生活費も抑えたいという方には最適なお仕事だといえます。
少々厳しい肉体労働にはなりますが、そのぶんお給料は高くなります。ひたすらお金を稼ぎたいという方には最適なお仕事です。応募するためには、ホワイトカードという主に土木建築関係や危険な作業をする際に必要となる資格を取る必要があります。稀にホワイトカードの提示を求めない会社もあります。ホワイトカード取得には$100程度必要ですが、一度取得できればどこの州でも使うことができます。お仕事に応募する際は、ホワイトカードが必要であるかをしっかり確認しましょう。
現地のインターンシップでは高い英語力と知識が必要とされますが、貴重な職務経験となることは間違いありません。また、オーストラリアには日本企業のインターンシップもあります。分野としては旅行会社や留学エージェント、事務系のオフィスワークが主流です。メールで現地企業とやり取りをしたり、電話でホテルの予約などを行ったりする業務をする場合は、英語力を高めるまたとない機会となるでしょう。
インターンシップですので、特に日本企業に関しては無給の場合が多いです。しかし、お仕事に応募する際は多くの場合、その分野の知識や経験が必要とされますが、インターンシップの場合は経験がなくても応募できる場合があります。そのため、新しい分野にチャレンジしやすく、将来のために経験を積むには非常に良い機会となります。弊社でもインターンを募集しておりますので、ご興味のある方はご連絡ください。
リゾート地での泊まり込みのお仕事がホテルインターンです。滞在先や食事は提供されますので、生活費を安く抑えることができます。様々な国の方が旅行に訪れる場所でのお仕事となりますので、毎日が英語環境です。多くの人と触れ合いつつ、英語も学びたい方には最適な環境と言えます。
オーストラリアでは日本語教育が盛んで、公立の学校でも日本語教育が取り入れられています。そのため、他の英語圏の国に比べて日本語教師を体験できる機会が多いことが特徴です。
英語環境の中、現地の学生に日本語を教えることは素晴らしい経験になることでしょう。現地で英語を勉強した後、今度は自分が語学を教える立場になりたいと考え、応募する方も多いです。日本語教師のインターンシップは学校の手配や事前の講習を受ける場合があるため、応募の際に手数料が発生することがあります。また、公立や私立の学校の場合は学校のタームに合わせる必要があるため、早めの応募が必要となります。
ワーキングホリデービザをお持ちの方は、お給料から32.5%の税金が引かれた状態で支払いが行われます。例えば、時給$17でも手取りは約$11.5になります。
引かれた税金はタックスリターンで取り戻すことができます。これは、日本の確定申告のようなシステムです。毎年7月から翌年6月までに納めた税金は、会計年度が変わってから(翌月7月からその翌年の6月まで)タックスリターンの申請ができます。申請する際は源泉徴収書が必要となり、これは勤め先の会社から7月に発行されます。また、会計年度が変わる頃になると税理士がタックスリターンの広告をJams.tvやNICHIGO PRESS、CHEERSなどの日経サイトに掲載します。
申請方法としては、会社から受け取った源泉徴収書をもとに必要書類を記入し、税理士に提出します。税金は最短2週間ほどで戻ってきますが、条件に満たない場合は戻らないことがあります。詳細は税理士にお問い合わせください。税理士を通すと費用はかかりますが、申請の際の問題や間違いに迅速に対応できます。個人で申請した場合、最終的に余計な労力や時間を費やすことになる場合もあるので、ご自身の状況に合わせたタックスリターン申請方法をご検討されることをお勧めします。