COLUMNコラム
IELTS (International English Language Testing System: アイエルツ)は、海外留学や海外移住の際に必要となる、英語力を証明するための資格です。日本ではまだ浸透していませんが、世界約120カ国、約6,000の教育機関・国際機関・政府機関が採用し、年間270万人が受験しています。
日本で有名なTOEFLとの違いは色々ありますが、最も明確な違いはTOEFLがアメリカの機関によって主催されているのに対し、IELTSはイギリスの機関によって運営されていることです。
項目 | IELTS | TOEFL |
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試験内容と解答方法に関する比較 | ||
科目 | Listening Reading Writing Speacking |
Listening Reading Writing Speacking |
試験順序 | Listening→ Reading→ Writing→ Break(試験開始時間まで)→ Speaking |
Reading→ Listening→ Break(10分)→ Speaking→ Writing |
試験時間 | Listening:40分 Reading:60分 Writing:60分 Speacking:20分 |
Listening:60-90分 Reading:60-90分 Writing:50分 Speaking:15分 |
試験実施日数 | 2日 | 1日 |
Listening 試験内容 |
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Reading 試験内容 |
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Writing 試験内容 |
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Speaking 試験内容 |
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時間配分 | 対策しやすい | 対策しにくい |
問題用紙への 書き込み |
可 | 不可 |
試験内容と解答方法に関する比較 | ||
受験料 | 25,380円 (日本円で固定) |
約27,600円 (225USD、レートによって変動) |
受験可能都市 | 少ない | 多い |
試験実施日 | 少ない | 多い |
試験内容と解答方法に関する比較 | ||
大学進学時に 求められる スコア |
5.5-7.0 (TOEFLより低め) |
80-100 (IELTSより高め) |
合計スコア 切り上げ |
あり | なし |
日本人の 平均スコア |
例:アカデミック=5.8 (TOEFLより高め) |
例:TOEFL iBT=67.4 (IELTSより低め) |
試験内容と解答方法に関する比較 | ||
有効期間 | 2年間 | 2年間 |
公式教材 | 少ない | 多い |
受験者数 (世界) |
270万人 | 72万人 |
受験者数 (日本) |
3万5千人 | 8万人 |
上記でTOEFLと比較しましたが、IELTSは比較的日本人が点を取りやすい形式のテストだと言われています。短期間で高得点を目指さなければならないような状況にある場合、IELTSの対策を行った方が、自分の目標に近づきやすいと言えます。
IELTSは世界で最も認知されている英語能力検定試験であり、世界では年間270万人を超える人が受験しています。今後世界で学びたい、就職したいと考えている方にとっては、受験して損のない資格なのです。
IELTSなどの試験対策コースに所属している学生は、他のコースに所属している学生と比較すると明らかに英語の伸びが速いです。なぜなら、明確な目標に向かって限られた時間の中で効率的に英語を学んでいくためです。また、それらの学生は総じてモチベーションも高いため、ある程度緊張した環境の中で短期集中の英語を学びたい方には、IELTSのような試験対策コースがお勧めとなっています。
英語の成果とはなかなか目に見える形で表れるものではありません。そのため、モチベーションをキープすることが時に難しいものです。IELTSのような試験の場合、英語の能力が具体的な数字となって表れてきますので、自分の上達度を実感するには非常に良いツールとなります。また、IELTSはケンブリッジ英検のように合否判定が出るわけではないので、受験すれば何かしらの結果を得ることが出来ます。
日本でも少しずつ知名度が上がってきているIELTSには複数の対策テキストがあります。大切なのは同じテキストでもしっかり理解しきるまでなんども繰り返して解くことです。この方法で、多くの受験者が高得点を獲得してきています。
それでは、各科目の勉強法はどのようなものが知られているのでしょうか。以下に各モジュールごとの勉強方法についてまとめました。
※試験の詳しい内容に関してはIELTSのページをご覧ください
受験理由
将来、オーストラリアで英語の教員として働くためにニューサウスウェールズ大学で勉強したかったためです。大学に入学するためには、IELTSで英語力を証明する必要がありました。Overall 6.5を取る必要があったので、語学学校のIELTS試験対策コースで勉強しました。苦労したこと
私にとって試験のための勉強は大変なものでしたが、同時に楽しいものでもありました。英語の能力を効率よく確実に上げるため、シドニーに滞在中は極力母国語を使わないようにしました。IELTSの問題にはひっかけが多く、受験者はもちろん時には先生も引っかかるようなものがあったので、それらの勉強は本当に大変でした。受験によって得られたもの
ライティングで自信をもって文章を書けるようになったことと、ネイティブスピーカーと話すときに彼らの言葉をしっかり理解できるようになったことです。また、リーディングスキルが確実に上がったことは、大学で勉強する際に非常に役に立っています。受験を考えている人に一言
私が受けたのはアカデミックですが、目標の点数を取るためには努力を惜しまないことが非常に重要です。分からないことがあった際は、遠慮なく対策コースの先生に聞いたり、インターネットでポイントなどを調べるといいです。学校の授業だけでなく、自主学習も非常に重要です。自分で学習環境を作り出し、それを活かせた人が試験で成功すると思います。まとめ
いかがでしたでしょうか。日本でも徐々に認知度が上がってきているIELTSには受験するべき魅力が数多くあります。何よりも、今後世界で活躍しようとしている方にとってはほかの試験よりも有用性が高いと言えます。
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