COLUMNコラム
2021年8月6日、オーストラリアの首相スコットモリソンはオーストラリア開国に向けての4段階プランを発表しました。
ロックダウンへの依存を減らし、ワクチン接種を受けた海外旅行者の自由を高めることを目的としています。
このプランの絶対条件としてワクチンの接種率の増加が挙げられています。
今後のワクチン接種のスピードによっては前後する可能性はありますが、現時点ではワクチン接種率70%になるのは今年の11月下旬、そして80%になるのが、クリスマス前後と予測されています。
現段階 A:ワクチン、準備、先導段階
B:ワクチン移行段階
ワクチンの接種率が70%に達した時点でB段階に進むことが出来ます。この段階では低レベルの規制を行いながらコロナウイルスの入院と死亡率を減少させる方針です。
・ワクチンを接種した国民に対して規制を緩和
・海外からの帰国者の人数制限の引き上げ
・学生ビザ保持者も人数制限を設けて入国を可能に
・ワクチン接種を終えた人の免疫をさらに強化するためのブースター接種(3回目の接種)の準備 等
C:ワクチン接種強化段階
ワクチンの接種率が80%に達した時点でC段階に進むことが出来ます。この段階では最低限の規制を行いながらコロナウイルスの入院と死亡率を減少させる方針です。
・ワクチン接種率を高いままキープする
・特定の地域でのロックダウンのみで最低限の規制のみ実施
・大幅な海外からの受け入れ(学生ビザ・ワーキングホリデービザ・観光ビザ)の検討
但し、ワクチンパスポートを保持されている方や感染が少ない指定された地域が対象の予定
D:最終段階
コロナウイルスを他の感染症と同様に治療、継続的な制限や封鎖なしに感染を最小限に抑えることを目指す方針です。
・国境の再開
・高リスク旅行者に対しての隔離のみ
・必要に応じてブースター接種を実施
・ワクチン接種を終えている旅行者に対し隔離なし、人数制限なしで入国を許可 等
オーストラリア全体(2021年8月24日時点) | |
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1回目の接種完了 | 54.4% |
2回目の接種完了 | 31.6% |
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