一生涯の国際資格
ケンブリッジ英検は一度合格すると一生有効となる英語資格です。オーストラリアではケンブリッジ英検と並んで人気なIELTSは2年間、日本で有名なTOEFULも2年間が有効期限となっています。TOEICには有効期限はありませんが、企業によっては2年以内のものしか資格として認めない、という話も聞きます。
これから海外で働きたい、働きたいけど具体的な目途は立っていないという方でも、ケンブリッジは一生有効なので受験しておいて損はないのです。
世界で通用する英語力の習得
世界で25,000以上の大学や研究所、政府などに採用されているます。
IELTSやTOEFULは学術的な面に強い試験である一方で、ケンブリッジ英検は日常やビジネスの場面で使う英語に重点を置いている試験です。つまり、受験勉強自体が日常的な英語力を養うことになるのです。
語学学校などでケンブリッジ英検準備コースを受講する場合、英語の運用能力を鍛えることに重点を置くため、英語の知識を実生活で使えるようなレベルまで徹底的に練習します。そのため、特に資格は必要ないけれど短期間で英語のレベルを上げたい、日常生活で使える英語をマスターしたいという方にもおすすめの資格となっています。
大学や就職に大いに有利
ケンブリッジ英検は英語のプロフェッショナル達が長年をかけて研究してきた検定です。そのため、英語能力のものさしとして世界的に認められています。語学学校や専門学校はもちろんのこと、大学や各種企業、政府機関など、ケンブリッジ英検が英語力の証明として使える場所は非常に多くあります。
海外で活動するうえで具体的な目標が決まっていなくても、将来何かの役に立つかもしれないとケンブリッジを受験する留学生も多くいます。
CECRとは「Common European Framework Reference for Languages」の略でヨーロッパ共通の言語能力判断基準になります。CECRは全言語に共通して使用できる判断基準で 知識の量ではなく、何ができるのか、どの程度うまく駆使できるのかで判断します。
英語能力はA1からC2の6レベルに分けますが、ケンブリッジ検定のGeneral and higher educationは5レベルに分かれています。
レベル | CECRレベル | 内容 |
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最上級 | C2 Proficiency (CPE) | ケンブリッジ英検最高峰のレベルで、ネイティブレベルの英語習得になります。教育、職業問わず非常にレベルの高い英語を保持していると証明出来ます。 目指すキャリア:経営者、大学院、博士、通訳者、政府機関 |
上級 | C1 Advanced(CAE) | 国際ビジネスやアカデミックの分野で高いレベルの英語を話すことが出来ます。多くの大学がこのレベルを入学基準としています。 目指すキャリア:大学、外資系会社、銀行員、英語教師、翻訳者 |
中上級 | B2 First(FCE) | 1番受験者が多いレベルで、海外で生活する上で問題なく英語を使えることを示します。このレベルが専門学校などの入学基準に設けられるところが多いです。 目指すキャリア:小学校の先生、専門学校 |
初中級 | B1 Preliminary (PET) | 英語の基礎を習得し実用的な英語を身に着けていることの証明になる。 目指すキャリア:カフェ店員、販売員 |
初級 | A2 Key(KET) | 英語を使って簡単な挨拶や会話が可能なレベル。 |
ケンブリッジ英検にはA2(初級)、B2(中級)、B2(中上級)、C1(上級)、C2(最上級)の5種類があります。もっとも受験者が多いのはB2となっており、これは職場で英語を使えるレベルとみなされています。
また、C1、C2はイギリスなどで大学入学時の英語力証明として、オーストラリアでは、C1が、永住権申請の際の英語スコアとして使われています。
レベル | CEFR | ケンブリッジ | IELTS | TOEIC | TOEFL | 英検 |
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最上級 Proficient |
C2 | C2 (CPE) |
8.5-9.0 | 990 | 110-120 | |
上級 Advanced |
C1 | C1 (CAE) |
7.0-8.0 | 900 | 100-110 | 1級 |
中上級 Upper-Intermediate |
B2 | B2 (FCE) |
5.5-6.0 | 700-800 | 70-80 | 2級-準1級 |
中級 Intermediate |
B1 | B1 (PET) |
4.0 – 5.0 | 500-600 | 45-55 | 準2級 |
初級 Pre-Intermediate |
A2 | A2 (KET) |
3.0-4.0 | 400-500 | 35-45 | 3級 |
初級 Elementary |
A1 | 1.5-4.0 | 200-300 | 5級-4級 | ||
初心者 Beginner |
1.0-1.5 | 200未満 |
ケンブリッジ英語協会が提供しているレベルチェックがあります。
これは本番の試験ではなく、あくまでの目安になる合計25問のレベル判断テストです。どの試験を受けるか悩んでいる人はぜひ参考までにお使い下さい。
C2(CPE) | |||
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科目 | 時間 | 問題数 | 内容詳細 |
リーディング& ユース・オブ・イングリッシュ |
1時間30分 | 7パート 53問 |
フィクション小説、ノンフィクション小説、議事録、新聞、説明書といった様々な文書を自信をもって理解できる |
ライティング | 1時間30分 | 2パート | エッセイ、レポート、評論といった多岐にわたる内容の文章を書くことができる |
リスニング | 40分 | 4パート 30問 |
インタビュー、スピーチ、講義など多岐にわたる内容についていき、且つ理解できる |
スピーキング | 16分 ※各受験者ペアにつき |
3パート | 対面状況で効果的にコミュニケーションできる |
C1(CAE) | |||
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科目 | 時間 | 問題数 | 内容詳細 |
リーディング& ユース・オブ・イングリッシュ |
1時間30分 | 8パート 56問 |
フィクション小説、新聞、雑誌といった様々な文書を自信をもって理解できる。また、文法や単語を上手に使いこなすことができる |
ライティング | 1時間30分 | 2パート | エッセイ、手紙・メール、提案書、レポート、評論といった文章を書くことができる |
リスニング | 40分 | 4パート 30問 |
インタビュー、ラジオ放送、プレゼンテーション、スピーチ、日常会話など多岐にわたる内容についていき、且つ理解できる |
スピーキング | 15分 ※各受験者ペアにつき |
4パート | 対面状況で効果的にコミュニケーションできる ※受験者は2人、面接官は2人 |
B2(FCE) | |||
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科目 | 時間 | 問題数 | 内容詳細 |
リーディング& ユース・オブ・イングリッシュ |
1時間15分 | 7パート 52問 |
フィクション小説、新聞、雑誌といった様々な文書を自信をもって理解できる。また、文法や単語を上手に使いこなすことができる |
ライティング | 1時間20分 | 2パート | 手紙、レポート、評論、エッセイといった文章を書くことができる |
リスニング | 40分 | 4パート 30問 |
ニュースやプレゼンテーション、日常会話など多岐にわたる内容についていき、且つ理解できる |
スピーキング | 14分 ※各受験者ペアにつき |
4パート | 対面状況で効果的にコミュニケーションできる ※受験者は2人、面接官は2人 |
B1(PET) | ||||
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科目 | 時間 | 問題数 | 配点 | 内容詳細 |
リーディング& ライティング |
1時間30分 | リーディング: 5パート/35問 ライティング: 3パート/7問 |
50% | サインや新聞、雑誌から要点を理解することができ、適切な単語の使用や文章の組み立てが行える |
リスニング | 36分 | 4パート/25問 | 25% | 日常的なアナウンスや話し合いなどの様々な内容についていき、且つ理解できる |
スピーキング | 10~12分 ※各受験者ペアにつき |
4パート | 25% | 質疑応答や発言などを交え、上手に会話に参加できる(テーマ例:自分の好み) ※受験者は2~3人、面接官は2人 |
A2(KET) | ||||
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科目 | 時間 | 問題数 | 配点 | 内容詳細 |
リーディング& ライティング |
1時間30分 | 9パート/56問 | 50% | サイン、パンフレット、新聞、雑誌などに書かれた単純な情報を理解できる |
リスニング | 30分 | 5パート/25問 | 25% | 適度にゆっくりと話されるアナウンスなどを理解できる |
スピーキング | 8~10分 ※各受験者ペアにつき |
2パート | 25% | 単純な質疑応答を交えながらなの会話ができる ※受験者は2~3人、面接官は2人 |
ケンブリッジ英検は非常に難易度が高く、挑戦する多くの留学生が各語学学校のケンブリッジ英検対策コースを受講しています。
ケンブリッジ英検対策コースでは、文法、スピーキング、リスニング、ライティング、リーディングといった一通りの英語スキルについて勉強するのはもちろん、各試験科目の過去問を解いたり、スピーキング対策としてペアを組んで時間内に回答するシミュレーションを行ったり、実際に一日がかりで模擬試験を行ったりします。
各内容をバランスよく勉強しますが、コースの特徴のひとつは文法を徹底的に勉強することです。一般英語コースなどで勉強する文法とは少し異なり、知識だけではなく使いこなすところまで徹底的に練習します。また、スピーキングでは時間を測りながら文章を組み立て、話す訓練を何度も行います。練習とはいえ時間を気にするというプレッシャーのもとで訓練するので、英語を話すための反射神経が養われます。
また、ケンブリッジコースを受講する学生は各自目標をもって学習していますので、モチベーションの高い方が多いです。また、そのような雰囲気のなかで勉強している学生は、他のコースの学生よりも英語の伸びが目に見えて早くなります。ケンブリッジ英検コースを受講した学生は、最初宿題の多さや授業の難しさに悩まされることが多いようですが、多くの方がコースを受けて良かった、自信がついたと満足されています。また、そのような過酷な環境で一緒に勉強してきたクラスメートとは深い絆ができるのも、ケンブリッジ英検コースの魅力の一つと言えます。