TAFE留学について

オーストラリアにはTAFE(Technical And Further Education)という公立の職業訓練専門学校があります。まだまだ日本では知名度は高くはありませんが、留学生だけではなく現地の学生からも人気の進学先となっています。

TAFEについて

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オーストラリア国内にある職業訓練専門学校で、幅広い分野のコースを提供していることから、留学生のみではなくオーストラリア人にとっても人気の進学先となっています。コース修了後のキャリアに活かせるスキルを勉強していくのが大きな特徴です。TAFEは質の高い学校として現地企業の高い信頼を得ている専門学校でもあります。また、在学生のほとんどがオーストラリア人のため、現地の友人も多く作ることができます。

勉強できる分野

TAFEで取得可能な資格

Certificate

その分野の基礎を学んだことを証明できる資格です。Certificateにも1~4までのレベルがあり、Certificate4を修了するとDiplomaコースへと進学をすることができます。

Diploma

Certificateよりもより専門的な部分を学ぶコースで大学1年生が学ぶ内容レベルとして認知されている資格です。コース修了後にはAdvanced Diplomaまたは大学へ進学をすることができます。

Advanced Diploma

Diplomaよりもより専門的な部分を学ぶコースで大学1年生が学ぶ内容レベルとして認知されている資格です。分野によってはAdvanced Diplomaがないものもあり、コース修了後には大学へ進学をすることができます。

Bachelor

大学卒業を証明する資格です。すべてのTAFEではありませんが、コースによっては学位を提供しています。

入学条件と出願の際の提出物

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オーストラリアの専門学校へ入学する際には入学試験がなく、「英語力」「高校での成績」を基に判断されます(コースによっては高校1年生を修了していれば入学できるものもありますが、ほとんどのコースが高校卒業資格を必要とします)。
英語力証明の資格としましてはオーストラリアでは「IELTS(アカデミック)」が幅広く認知されています。残念ながら日本で主流のTOEICや英検は受け入れられないので予めご留意ください。コースによって異なりますが、目安としてIELTS5.5というスコアが最低でも求められます。

出願時の提出物は以下の書類

・入学願書(アプリケーションフォーム)
・最終学歴の成績証明書
・最終学歴の修了書
・IELTS等の英語力証明資格
・パスポートコピー

英語力が入学基準を満たしていない場合の専門コースへの入学方法

TAFEの英語力レベルチェックテストを受験

レベルチェックテストの結果を基に指定された期間の英語コースで基準の成績を納めると専門コースへと進学できます。

提携の語学学校から進学をする

TAFEと提携している語学学校が定めているレベルのコースを修了することによりTAFEへと進学できます。

入学時期と学費

  • Diploma of Businessコース(6か月のコース)の場合は以下の費用が発生します。
入学金:$100
授業料:$7,030
教材費:$300~1,000

1ドル75円で計算をすると、合計で約61万円となります。

  • 英語コースに6か月就学をした場合は以下の費用が発生します。
入学金:$150
授業料:$7,680(320/週)

1ドル75円で計算をすると、合計で約59万円となります。

TAFE留学のメリット&デメリット

メリット

豊富なコースで学費を抑えて専門分野を勉強することができる

TAFEでは様々な分野のコースを受講することができ、卒業後の仕事で必要なスキルを学ぶことができます。また、TAFEでの学費はオーストラリアの大学よりも安いため留学生のみではなく現地の学生もDiplomaコース(もしくはAdvanced Diplomaコース)を修了した後に大学2年生へと編入をする方も多いです。

私立の専門学校よりも現地の学生が多い

TAFEにはほとんどオーストラリア人の学生が在籍をしているため、ネイティブの英語環境で勉強をすることができます。また、多くのオーストラリア人の友人を作ることもできます。

仕事探しに役立つ資格

オーストラリアでの留学中には仕事をすることができ(観光ビザでは就労は不可)、TAFEでは実践的なスキルを勉強・習得するため語学留学をしている方と比較をすると仕事を見つけるのは容易になります。


デメリット

入学基準よりも高い英語力が求められる

ネイティブの学生が多いため、仮に入学条件以上の英語力を保持していても授業についていくのは簡単ではありません。TAFEで学ぶ分野の勉強以外にも英語の勉強は継続して続ける必要があります。

出願理由や将来のプランなど英文でのエッセイを求められる

TAFEへ提出する願書内には出願理由や将来のキャリアプランなど英文で自分の考えを書く必要があります。なんとなくの進学ではなく出願前にはTAFEで勉強をしたいことや将来の夢を考えておきましょう。

コースによってはすでに知っている内容を勉強することもある

Certificate1~3のコースは現地の高校生が学ぶレベルの内容となっているため、日本の大学を卒業した方や社会人にとってはすでに知っている知識も多く新たなことを勉強するのは難しい可能性があります。


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