大学時代から海外留学にいきたいという思いはありましたが、就職活動の時期がきて、周りと同じようにそのままの流れで就職をし、社会人になりました。民間企業で2年半ほど勤める中で、毎日お金を稼ぐためだけに、多くの時間を費やして夜遅くまで働いていることに疑問を感じ始めました。そして、一度きりの人生やりたいことをやろうという思いから、退職、海外渡航を決心しました。日本では、社会人にとってはリスクのある選択かもしれませんが、私は自分の人生と改めて向き合うことができ、非常によかったと思っています。
海外渡航をする上で、英語力向上が自身の課題でした。初めての海外生活を想像した際に、今の英語力では不十分だと判断し、オーストラリアの前にフィリピン留学に3か月いくことにしました。この3か月を通して、最初は簡単な英単語でしか会話できなかったのが、卒業の時期には、英語の苦手意識もなくなり、会話を楽しめるようになりました。フィリピン留学は費用も安く、英語学習に集中できる環境が整っているため、非常におすすめです。また、同じ目標をもった日本の仲間たちとも出会うことができます。オーストラリア渡航後もずっと繋がっている、とても心強い存在です。
フィリピン留学後すぐに渡豪しましたが、最初は本当に大変でした。当然ですが、友達が一人もいない中で、家も仕事も自分で探さなくてはいけません。その上、ネイティブの人たちの英語が速すぎて、まったく聞き取れないという壁に直面し、最初の数週間は本当に孤独でした。私は改めて、オーストラリアで一か月だけ語学学校にいくことにしました。学校ではいろんな国の友達と出会うことができ、情報をたくさん得ることができました。また、本場の英語を学ぶことができ、少しずつ現地での生活にも慣れていきました。
私は、オーストラリアで今までやったことがない様々な経験をしたいと思い、ファームに行くことにしました。日本人が比較的少ないとされている西オーストラリアで、3か月ほどファーム生活をしました。仕事内容はトマト、なすび、ズッキーニ、スイカ等の種まきから収穫、パッキングといろんなことをしました。仕事は肉体労働で本当に大変ですが、同じ苦労を共にするので、仲間との絆も深まり、とても濃い時間を送ることができました。また、オーストラリアの大自然を肌で感じることができ、貴重な体験となりました。
これは本当に人それぞれだと思います。私はフィリピン留学とオーストラリア合わせて、150万円ほど日本から用意してきましたが、こっちに来てみると、数十万円だけ持ってきました、という人にもたくさん出会いました。渡豪後すぐに働くという人は、そんな大金を用意しなくても問題ないかと思います。日本食レストランなどであれば、すぐに働くことができます。ただ、仕事も選びたい学校も行きたい、という人はその分の生活費、学費も必要になります。また、フィリピンでは稼ぐことが難しいので、学費(滞在費込み)として月15万円程度と航空券代は用意が必要になります。
海外では本当にいろんな人に出会うことができます。外国の新しい文化や考えに触れて、自分自身を見つめ直すきっかけになります。また、同じ日本人といっても、海外渡航の目的は様々で、いろんな人がいます。英語の学習を一生懸命するもよし、何か新しいことにチャレンジするもよし、ただ思いっきり楽しむもよし、とにかく海外生活での時間を無駄にせず、自分のやりたいことを精一杯してほしいです。何かに悩んだとき、一歩踏み出してみれば、新しい出会いや学びが待っていると思います。がんばってください!