オーストラリアでは州によって教育制度が異なりますが、基本的に中・高等教育では生徒ひとりひとりの個性を伸ばす教育に主眼が置かれています。オーストラリアの中学・高等学校教育はセカンダリースクールとして中・高一貫教育になっており、一般に7年生もしくは8年生から10年生までが中等部(Junior Secondary)、11年生・12年生が高等部(Senior Secondary)です。義務教育は10年生修了時までで、その後就職する人、TAFEや私立の専門学校に進学して職業訓練を受ける人がいます。多数の学生は大学進学希望者としてそのまま11年生と12年生に進学します。
日本 | 年齢 | オーストラリア (NSW州) | ||||
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– | 6歳 | Kindergarden | ||||
義務教育過程 | 小学校 | 1年生 | 7歳 | Year1 | 初等教育 Primary School (プライマリースクール) |
義務教育過程 |
2年生 | 8歳 | Year2 | ||||
3年生 | 9歳 | Year3 | ||||
4年生 | 10歳 | Year4 | ||||
5年生 | 11歳 | Year5 | ||||
6年生 | 12歳 | Year6 | ||||
中学校 | 1年生 | 13歳 | Year7 | 中等教育(前半) Junior Secondary School (ジュニア・セカンダリースクール) |
||
2年生 | 14歳 | Year8 | ||||
3年生 | 15歳 | Year9 | ||||
高校 | 1年生 | 16歳 | Year10 | |||
2年生 | 17歳 | Year11 | 中等教育(後半) Senior Secondary School (シニア・セカンダリースクール) |
進学準備過程 | ||
3年生 | 18歳 | Year12 |
日本 | 年齢 | オーストラリア (NSW州) | ||||
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– | 6歳 | Kindergarden | ||||
義務教育過程 | 小学校 | 1年生 | 7歳 | Year1 | 初等教育 Primary School (プライマリースクール) |
義務教育過程 |
2年生 | 8歳 | Year2 | ||||
3年生 | 9歳 | Year3 | ||||
4年生 | 10歳 | Year4 | ||||
5年生 | 11歳 | Year5 | ||||
6年生 | 12歳 | Year6 | ||||
中学校 | 1年生 | 13歳 | Year7 | 中等教育(前半) Junior Secondary School (ジュニア・セカンダリースクール) |
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2年生 | 14歳 | Year8 | ||||
3年生 | 15歳 | Year9 | ||||
高校 | 1年生 | 16歳 | Year10 | |||
2年生 | 17歳 | Year11 | 中等教育(後半) Senior Secondary School (シニア・セカンダリースクール) |
進学準備過程 | ||
3年生 | 18歳 | Year12 |
中等教育(前半)Junior Secondary School(ジュニア・セカンダリースクール)修了後
TAFE・専門学校6ヶ月~3年間
Diploma(ディプロマ)中等教育(後半)Senior Secondary School(シニア・セカンダリースクール)修了後
大学3~6年間
Undergraduate(アンダーグラジュエイト・学士)大学修了後
大学院1~3年間
Postgraduate(ポストグラデュエイト・修士資格・学位 | 期間 | 内容 | 英語入学基準 | |
TAFE/専門学校 | Certificate I | 4~6ヶ月 | 初歩的な業務知識、技術の取得 | IELTS 5.5 TOEIC 530 (PBT) /197(CBT) |
Certificate II | 6~8ヶ月 | Certificate Iより更に専門的な業務知識、技術の習得 | ||
Certificate III | 約1年 | 高いレベルでの自己管理能力、専門知識、技術の取得 | ||
Certificate IV | 1~1.5年 | 幅広い専門性、一定の責任に基づく業務・経営管理能力の習得 | ||
Diploma | 1.5~2年 | 理論と技術に基づく高い専門性、業務遂行能力の習得 | ||
Advanced Diploma | 2~3年 | 高度な専門業務知識、技術、業務遂行能力の習得 | ||
大学学部 | Bachelor Degree | 3年 | 学士号課程 | IELTS 6.0~7.0 TOEIC 550/213 |
Honours Year | 1年 | 学士号課程終了後に1年間の研究 | IELTS 6.5~7.0 TOEIC 575/232 |
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大学院 | Graduate Certificate | 通常 6ヶ月 |
専門職エリアでの最新の技術と知識の習得が目的 (学士号を取得していることが入学条件) | IELTS 6.5~7.0 TOEIC 575/232 |
Graduate Diploma | 通常 1年 |
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Masters Degree | 通常 1~2年 |
修士号:リサーチ(研究)、コースワーク(講義履修)に分かれる | ||
Doctoral Degree (PhD) |
通常 3年 |
博士号:リサーチ(研究)中心 |
1学期 | 1月下旬~4月上旬 |
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2学期 | 4月下旬~6月下旬 |
3学期 | 7月中旬~9月下旬 |
4学期 | 10月中旬~12月中旬 |
1学期 | 1月下旬~6月下旬 |
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2学期 | 7月下旬~12月上旬 |
授業科目は、英語、数学、地理、歴史、科学、音楽、コンピューター、保健体育、技術、家庭科、音楽、芸術、演劇や日本の農業・商業・工業高校などにある専門的な科目等も含まれており、各自の進路に合わせて選択します。外国語の選択授業は中国語、フランス語、ドイツ語、スペイン語、日本語などがあります。オーストラリアでは日本語が最も人気の高い科目で、多くの学校が取り入れています。そのため、オーストラリア人の中には片言の日本語を話せる人が多くいます。
Year 11・12では、各自がその後の進路に合わせ、将来的に専攻したい分野に関連した必要科目を選択します。用意されている専門選択科目は、学校によって異なりますので学校選びの際は何処の学校がどの科目に力を入れているかを事前に調べておくと良いでしょう。
公立 | 私立 | |
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授業料(/年) | A$12,000~13,500 | A$25,000~50,000 |
入学申込金 | A$250 | A$200~350 |
入学金 | – | A$2500~3500 |
ユニフォーム(制服) | A$150~200 | A$200~400 |
ホームステイ・寮(/年) | A$12,500~20,000 | A$25,000~35,000 |
初年度の目安 | A$24,900~33,700 | A$42,500~90,000 |
多くの学校で留学生を対象とした英語の授業(ESL,ESOL)を通常科目と共に選択できます。英語力がついた時点で進学が許可されるシステムになっています。ただしその場合、受講する通常科目が減ってしまうので、通常科目を多く受講したい場合は高校進学前に語学学校で英語力を伸ばしてから入学するのがよいでしょう。
18歳未満のお子さんも入学可能な「高校進学準備コース」を開校している語学学校もございますので、詳しくはお問い合わせ下さい。
18歳未満の海外留学生には、ガーディアン(オーストラリア滞在中の保護者・後見人)の選定が州政府によって義務付けられており、基本的には各州政府の認定を受けた社会的責任を担える人が指定されていますが、ホームステイ先のホストファミリーの両親が成ってくれるケースもあります。ガーディアンは非常時の連絡先となるだけでなく、生徒の身近な相談相手になり、問題解決の手伝いをする役割を担います。ガーディアンの義務づけによって、両親もお子さんを安心して暮らしていける環境となっています。
入学に必要な書類 | 渡航に必要な書類 |
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オーストラリアでは、卒業と同時に大学進学資格が得られるわけではありません。オーストラリアの大学への進学希望者は、12年生終了前に各州の「統一高等学校資格試験(HSC- High School Certificate)」を受け高校修了資格を得ます。そのHSCのスコアと内申を総合的に評価して、大学の合否がきまります。
留学生で総合評価が大学進学レベルに満たない場合、大学付属英語学校や提携教育機関が実施しているファンデーションコースに一旦進み、コース修了後に大学の本課程に進学することもできます。
日本の大学への進学を希望する場合は、海外の高校で学んだ生徒を対象とした「帰国生入試」、留学経験や語学力など得意分野をアピールできる「推薦入試」や「AO入試(アドミッション・オフィス入試)」での受験も可能です。入試形態、出願条件、受験時期等は大学により異なりますので、各大学の入試情報を早めに確認しましょう。
オーストラリア以外の海外の大学に進学を希望する学生は、「国際バカロレア」コースを併設する高校で国際バカロレア・ディプロマ(IB Diploma)を取得することによって、海外の主な大学に出願することができます。