オーストラリアは他国と比べれば、比較的治安の良い国です。しかし近年は先進国であっても「テロ」の脅威を含め、何が起こるかわからない状況がつづいています。実際、先日も世界一住みやすい都市と言われているメルボルンでもテロが起きました。そのため、各主要都市の治安、犯罪対策や緊急連絡先などについては常に気にかけ、事前に把握しておく必要があります。
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海外生活の心構えとして、日本との違いを認識してください。オーストラリアの各都市の日本国領事館が作成している安全の手引きでは、日本人の犯罪に巻き込まれるパターンとして、日本の治安を前提に生活していることによって、犯罪に巻き込まれることが多いと言っています。日本は世界でも有数の治安が良い国であって、その感覚でオーストラリアで生活するのは危険です。先ほどオーストラリアも比較的治安が良い国と述べましたが、「日本を除く先進国の中では比較的安全」といえるだけなので、オーストラリアでは「自分の身は自分で守るという認識が常識ということを忘れないでください。
在シドニー日本国総領事館によると、全体的に治安は安定しており、ニュー・サウス・ウェールズ州が指定する、殺人・強盗・窃盗・性犯罪・暴行・傷害といった主な17種類の重要犯罪の発生件数も減少又は横ばいの状態です。
シドニーでの全ての犯罪は薬物に起因していると言われるほど、薬物が大きく影響しています。覚せい剤、コカイン、大麻、合成麻薬といった違法薬物は広く蔓延しています。クラブなどに遊びに行った際、出会った人や友人に薬物や何かわかないものを勧められても絶対に手を出さないでください。
犯罪被害の多くは、すり、置引きといった盗難被害です。多くの観光客が集まるロックス、オペラハウス、ダーリングハーバーでも、観光客を狙ったすり、置引き等の被害が発生しています。人が多いところでは、自分の荷物に注意を払い、携帯に夢中になったり、音楽を聴くことに集中し過ぎないようにしましょう。
シドニーで犯罪発生率が高く、一般的に治安が悪いとされている地域は、キングスクロス地区(Kings Cross)、レッドファーン地区(Redfern)、シティ中心部からパラマッタに至る西部、シドニー南西部に集中しています。
これは、日本でいう「110」と「119」に相当するオーストラリア全土で共通する緊急連絡先です。事件事故に遭遇し、緊急に救助などを求める必要がある場合はこちらに連絡し、オペレーターに警察・消防・救急のうち何が必要なのかをちゃんと伝えてください。英語に不安がある場合は、日本語の通訳が必要であることをオペレーターに伝えると通訳のサービスを受けることができます。
休日・夜間の閉館時間帯でも電話対応サービスを行っています。※窓口が開いている時間は09:30~12:30、14:00~16:30
在シドニー日本国総領事館ホームページはこちら
在シドニー日本国総領事館による安全の手引きはこちら より詳しく書いてあるので参照してください。
メルボルンは世界でもっとも住みやすい都市に選ばれ、治安も比較的安定していますが、オーストラリア第二の都市ということもあり、治安には十分注意を心掛けて下さい。
近年、恐喝・ストーカー行為や窃盗が増加しています。夜間シティで暴行を受け財布などを強奪される事件も起きています。また、バスなどの停留所から後をつけられ性犯罪につながったケースも起きています。比較的安全だと言われている地域でも、夜間は様子が変わりますので、できる限り夜間は一人歩きは避けるようにして、明るく人通りの多い通りを歩きましょう。
総領事館からの犯罪被害で最も多かった報告が、置引きなどの窃盗被害です。カフェで友人と談笑中にバッグをぬすまれたり、目を離した間に携帯電話を盗まれるケースも多く報告されています。また、路上パフォーマンスを見ているすきにカバンのチャックを開けられ所持品を盗まれるケースも発生しいます。外出先では、バックは膝の上置くなど、目を離さないようにしましょう。また、場所取りのために椅子に荷物を置いておくということは絶対にやめましょう。メルボルン市内では、図書館、スワンストン、コリンズ通り沿いのカフェ、レストラン、ナイトクラブで、特に多 くの被害が発生しています。
インターネットサイトで代金を騙し取られる事件が多数起きています。怪しいものや、確信がないものには入金しないで下さい。また、代金の支払いは信用性が高い方法を選ぶようにしましょう。
メルボルン郊外北西部は比較的に治安が良くないことでしられています。特にSt Albansは最も殺人事件の発生率が高い地域です。メルボルンシティ中心部はオーストラリアでも犯罪率が非常に多い地域です。飲酒による暴行、薬物、置引き、すりなどが多く発生しています。また、IS関連のテロの危険性も高いエリアなので、総領事館などの通達には注意を払いましょう。
これは、日本でいう「110」と「119」に相当するオーストラリア全土で共通する緊急連絡先です。事件事故に遭遇し、緊急に救助などを求める必要がある場合はこちらに連絡し、オペレーターに警察・消防・救急のうち何が必要なのかをちゃんと伝えてください。英語に不安がある場合は、日本語の通訳が必要であることをオペレーターに伝えると通訳のサービスを受けることができます。Police Assistance Line 131-444(000と違って緊急時ではない場合)
※窓口が開いている時間は月曜日~金曜日 09:30~12:30、14:00~16:00
在メルボルン日本国総領事館ホームページはこちら
在メルボルン日本国総領事館による安全の手引きはこちら より詳しく書いてあるので参照してください。
クィーンズランド州はブリスベン、ゴールドコースト、ケアンズとオーストラリアでも人気な観光地が集まっており、日本人観光客も多く訪れ、最も人気が高い観光地です。クィーンズランド州は比較的安全とされていますが、観光地というのもあって、すりや置き引きなどの窃盗事件が多いです。
空港、ホテル、飲食店、学校やビーチなど多くの場所で昼夜を問わず、置き引き事件が起きています。クィーンズランド州警察署は、日本人は現金を持ち歩いているので標的にされることが高いと警告しています。また、ビーチでの置き引きがゴールドコースト地区で多く発生しています。荷物はなるべくビーチに置かないようにしましょう。ビーチに荷物を持っていく場合は、必ず誰かが荷物を監視するか、常に身に付けておくことにしましょう。
これは、日本でいう「110」と「119」に相当するオーストラリア全土で共通する緊急連絡先です。事件事故に遭遇し、緊急に救助などを求める必要がある場合はこちらに連絡し、オペレーターに警察・消防・救急のうち何が必要なのかをちゃんと伝えてください。英語に不安がある場合は、日本語の通訳が必要であることをオペレーターに伝えると通訳のサービスを受けることができます。Police Assistance Line131-444(000と違って緊急時ではない場合)
在ブリスベン日本国総領事館:07-3221-5188
窓口受付時間 : 09:00~12:30、14:00~16:00(土、日、祝祭日を除く)
在ブリスベン日本国総領事館ホームページはこちら
在ケアンズ領事事務所:07-4051-5177
窓口受付時間 : 09:00~12:30、14:00~16:00(土、日、祝祭日を除く)
※両領事館とも休館日もオペレーターが電話対応していますので、音声案内に従ってください。
在ブリスベン日本国総領事館によるクィーンズランド州の安全の手引きはこちら より詳しく書いてあるので参考にして下さい。
パースのある西オーストラリア州は国際的に見て、比較的に安全な地域とされ、当地関係当局により比較的に保たれていますが、ここ数年犯罪発生件数は増加しています。
すり、置き引きの被害が多発しています。少しの油断から発生したケースが多いので、常にかばんやお金に対して注意を払いましょう。特に近年,強盗犯罪が増加傾向にあり、被害に遭った場合は、荷物を遠くに投げ相手の注意が荷物に離れた間に逃げ出し、まず身の安全を確保してください。また、犯罪被害が多いのが家屋侵入盗です。防犯のポイントとして窃盗犯が手を出しにくい状況を作りましょう。不在であることが外からわからない工夫や、一度盗難に遭った家は連続して被害に遭う傾向があるので、家選びの時点で、オーナーに確かめましょう。また合鍵が前入居者が所持したままなのかも確かめ、できれば合鍵の作成を防止できる登録番号付きの鍵があるところにしましょう。
ノースブリッジ周辺や競技場のあるスビアコ周辺は夜間における暴行被害事件が多く発生しています。繁華街であることから注意が必要です。薬物中毒者、酔っ払い、スポーツサポーターなどの精神的に高揚している集団が多い場所や時間帯は特に注意を払い、一人で歩くことを避けましょう。
これは、日本でいう「110」と「119」に相当するオーストラリア全土で共通する緊急連絡先です。事件事故に遭遇し、緊急に救助などを求める必要がある場合はこちらに連絡し、オペレーターに警察・消防・救急のうち何が必要なのかをちゃんと伝えてください。英語に不安がある場合は、日本語の通訳が必要であることをオペレーターに伝えると通訳のサービスを受けることができます。Police Assistance Line131-444(000と違って緊急時ではない場合)
窓口受付時間 : 09:00~12:30、14:00~16:00 ※夜間,週末,祝日等の休館時の場合でも,緊急時には上記番号にて連絡がとれます。
在パース日本国総領事館のホームページはこちら
在パース日本国総領事館の安全の手引きはこちら より詳しく書いてあるので参考にして下さい。
冒頭でも述べましたが、比較的治安が良い国、地域と言われていても、最近はテロが起きてもおかしくないです。オーストラリア政府はアメリカをはじめとする欧米諸国によるイスラム国への空爆に参加してから、国内のテロ警戒レベルを引き上げました。テロに対する警戒が促されるようになりましたが、テロ発生予測は非常に難しいものです。なので常日頃から家族や友人で情報を共有し、緊急時の対応を事前に確かめておくことが大切です。
正確な情報を得ることは対策にもなりますし、緊急時の対処にも大きく関わってきます。公的機関の情報やテレビ・ラジオ・インターネット情報を通じて最新情報の入手に努めましょう。
ラジオ 周波数:9625kHz
FM放送やNHK国際放送を通じ,安全情報を伝達する場合があります。短波放送受信可能なラジオを準備して下さい。
緊急事態では,まず自身の安全確保を優先して下さい。近辺で銃声音、爆発音が聞こえる状況では、物陰に隠れるか,床に伏せるなど,できる限り安全な場所等に避難しましょう。テロ主犯者は武器を保有している場合が多いです。逃亡や抵抗は極めて危険なので、基本は苛立たせずに受忍する、平常心と自尊心を保ち、誠実な振る舞いに心掛けるようにしましょう。そして上記でも述べましたが、テレビやラジオ、インターネットを通して緊急事態の把握に努めてください。そして緊急避難場所などの情報が’不明な場合は、周囲の状況が安全であると判断した場合、直接大使館に行ってください。
外国に3ヶ月以上滞在する日本人は、旅券法第16条よりその地域を管轄する日本大使館または総領事館に、在留届を提出することが義務付けられています。
在留届を提出することにより、海外在留邦人が事件や事故、災害にあったのではないかと思われる際に日本国大使館や総領事館が在留届を出した方々の安否の確認や緊急連絡、救援活動等を迅速に行うことが出来ます。また、ご家族からの問い合わせに対しても、在留届があることで迅速に確認を取ることが出来ます。
詳しくはこちらをご覧ください。