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悪徳ファームについて

    • 2017年9月22日


みなさん、「悪徳ファーム」という言葉を聞いたことはありますか?ワーキングホリデーでファームジョブを経験したことがある人は、一度は耳にしたワードではないでしょうか。ここでは、ワーホリメーカー必見、オーストラリアに数多く存在する悪徳ファームの実態について見ていきたいと思います。特にこれからファームジョブを探したいという方は、ぜひチェックしてみてくださいね。
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悪徳ファームとは
セカンドビザが取れることからワーホリメーカーに人気のファームジョブ。しかし、その ファーム探しに多くの方が苦労します。なぜなら、ずばり 悪徳ファームが数多く存在しているからです。ここでの悪徳ファームとは、 ワーカーにとって悪質なファームのことです。実際に以下のような例があげられます。

低賃金

よく言われる、ジャパレスはキャッシュジョブで低賃金、というレベルとは比べものにならないほど、かなりの低賃金で働かされる例も多いです。特に歩合制のファームの場合、自分次第で稼げます!と謳っておきながら、どう頑張っても時給換算して5ドルにも満たない、ということもよくあります。


給料未払い

日本ではあまり考えられない話ですが、きちんと働いたにも関わらず、給料をもらえなかったという声もあります。支払日が来ても銀行に振り込まれていなかったが、もう移動していて直接交渉できない、または、直接催促をしても、1週間後、1ヶ月後、と先延ばしにされ続けている、などの事例があります。

ウェイティング(待期期間)が長すぎる

ファームの求人が出ていたので行ってみると、まだシーズンではなく1ヶ月待たなければならなかった、ということもよくあります。また、1週間後に仕事があると言われ待っていたが、翌週になっても仕事がもらえず、ずっと引き延ばしにされるというケースもあります。


勤務できる日数が少ない

勤務日数の面でも、週5以上働けると言っておきながら、週2程度しか働かせてもらえないということもあります。ウェイティングが長いのも含め、これらのほとんどが、家賃収入目的のもので、現地にワーカーを集めて、そこのアコモデーションに宿泊させ、家賃を得るためです。

セカンドビザがとれない

ファームで働く人の多くが、セカンドビザ取得目的ではないでしょうか。しかしセカンドビザ取得可能と聞いていたのに取れなかった!という悲しい話があるのも事実です。具体的には、セカンドビザ申請に必要なペイスリップ(給与明細)などの書類がもらえない、または、そもそも違法ファームのため、政府がセカンド申請可能ファームと認めておらず申請が通らなかった、などがあります。

ファーム求人の見分け方

インターネット上では、上記のような悪徳ファームの情報がたくさん掲載されています。もちろん正直に、うちは低賃金です!と書いている求人はありません。つまり、嘘の情報が紛れ込んでいるということです。

なぜこんなにも悪徳ファーム情報が多いのでしょうか。
それは、悪徳ファーム求人を利用してお金を稼いでいる人がいるからです。その中には日本人が投稿した求人も多いです。同じ国から来た人を騙すってとても悲しいですよね。ただ、意図的に騙している人と、知らぬまに騙しに加担してしまっている人がいるのも事実です。
以下のようなケースです。

『ファーム経営者から、求人の日本語訳を頼まれたので、それを訳してあげた。また、それに加えてSNS上にも代理で投稿した。嘘の情報だと気づいていたが、お金をもらえるのでそのまま従った。』

『知人から、このファーム情報を投稿してほしいと頼まれた。そのファームについて自分は何も知らなかったが、1人ワーカーが集まるごとに$50もらえるという話だったので引き受けた。結果、そこは悪徳ファームだった。』

では、その求人が合法ファームなのか、はたまた悪徳ファームなのかは、どのように見分ければよいのでしょうか。これは正直、実際に現地に行ってみないとわからないという面もあります。ただし求人の書き方によって、悪徳ファームかもしれない、と予想することができるポイントがいくつかあります。ここでは、そのポイント、悪徳ファーム求人の傾向をみていきたいと思います。

・ワーカーに親切すぎる
一見とても良いファームに見える求人ですが、実は悪徳ファーム、というパターンが意外と多いです。具体的には、空港まで無料でピックアップする、という特典や、問い合わせしやすいように、Eメール、ラインID、携帯番号など、たくさんの問い合わせフォームが載っている、などです。そこまでしないと人が集まらないということの裏返しです。

・かなりの大量募集
時期によって大量に人が必要になる場合もあるかもしれませんが、50名募集!などと書いている求人は疑ったほうがよいかもしれません。それだけ人が足りていない、定着しないという可能性もあります。また、とりあえず人を集めて宿に泊まらせたいだけかもしれません。

・求人が凝りすぎている
求人のフォーマットがかなり凝っているものがあります。大量の絵文字で可愛くデコレーションされていたり、ワーカー同士の仲が良く楽しいというアピールが強すぎたりする募集もあやしいです。良いファームはそこまでしなくても人が集まります。目立たせて何も知らない人を引っかけるための可能性があります。

・だれでも大歓迎
特に条件などが詳しく書かれておらず、誰でもいいから早く来て、たくさん来て、というような募集。優良ファーム求人は、体力のある人、細かい作業が得意な人、など条件が書かれている場合が多いです。また、人数も「3名募集」などと限定されています。

もちろん上記に当てはまるものでも、中にはきちんとした合法ファームの可能性もあります。ただ、悪徳ファーム求人は、このような特徴をもっている場合が多いので、頭に入れておきましょう。


悪徳ファームに引っかからないために

そもそも悪徳ファームには行かないということがまずは第一です。しかし、実際には行ってみないとわからない面もあります。万が一そこが悪徳ファームだった場合、すぐに辞めて移動することをおすすめします。オーストラリアには、「フェアワーク」という労働に関するトラブルを通報できる機関がありますが、ファームの件ではなかなか取り入ってもらえない場合が多いです。悪徳なファームが多すぎて、すべて取り締まることが難しいためです。自分の身は自分で守れるよう、ファームに行くことを検討している人は、以下のことを参考にしながら準備を進めてみてください。

・人脈を広げる
ファーム探しでなによりも信頼できるのは、知人からの情報ではないでしょうか。知っている人からの生の声というのは、本当に貴重です。また、ファームに行きたいということを公言していると、いろいろなところから情報が集まってくる可能性があります。日本人が持っていない情報を持っている外国人も多いので、日ごろから国籍問わず友達を増やしていきましょう。

・情報収集を怠らない
求人だけを見て、そこに決めて行ってしまう人がいます。直感も大事ですが、悪徳ファームが多く存在していることを考慮すると、入念にそこを調べてから決めるべきでしょう。インターネットでその地域や情報を検索すると、経験者がブログなどで体験談を共有してくれている場合も多いです。できる限り自分でもいろいろと調べてみましょう。

・ある程度の資金を準備する
これは、万が一、悪徳ファームに行ってしまった場合のためです。資金ギリギリでファームに行った場合、そのファームの環境が劣悪で辞めたくても、移動費やその後の生活費が足りなくて働き続けるしかないという最悪の状況になる恐れがあります。少しは資金を持ってからファームへ行くことをおすすめします。

・時間の余裕を持つ
ここでの時間とは、セカンドビザ取得までの日数のことです。これも上記と同様に、日数が足りなくて移動している暇がない、かなりの低賃金だけどセカンドビザを取るために仕方なく続ける、といった状況に陥りかねないです。セカンドビザ取得目的でファームに行く方は、なるべく余裕をもって計画を立てましょう。


  • まとめ

住みやすく、人も優しいといわれるオーストラリアですが、ワーホリメーカーを騙す悪徳ファームが潜んでいるのは事実です。せっかくの限られたワーホリ生活を充実させるためにも、上記のような悪徳ファームにはくれぐれもご注意くださいね!

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