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ファーム生活のすすめ

    • 2017年9月08日

ワーキングホリデービザで渡豪する人の中で、「ファーム」に関心がある人は多いと思います。もちろん大自然の中で、ファーム経験をしたい!という人もいるかもしれませんが、多くは「セカンドワーキングホリデービザ」を取得するためではないでしょうか。ここでは、セカンドワーキングホリデーの説明から、ファームの仕事を見つける方法、また仕事内容はどのようなものなのか等、ファームジョブの実態について、見ていきたいと思います。

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悪徳ファームについて


セカンドワーキングホリデービザとは

セカンドワーキングホリデービザとは、通常1年間有効であるオーストラリア滞在を、もう1年延長することができるビザです。(一度帰国をし、改めて渡豪して2年目をスタートさせることも可)そのビザを取得するために、1年目のワーキングホリデー時に、政府が指定する地域で88日以上、季節労働に従事することが必要です。ビザ取得条件は、1年目のビザ申請時とほとんど変わりなく、申請日に18歳以上かつ31歳未満であること(2017年9月現在)、健康であること、扶養家族が同伴しないこと等が挙げられます。※申請費$440(2017年9月現在)、申請はオーストラリア国内でも国外でも可能

申請の際に、働いたファームの情報や期間を入力し、(https://www.border.gov.au/Forms/Documents/1263.pdf)
にファーム雇用主にサインをもらい、添付します。場合によっては、追加でペイスリップ(給与明細)や健康診断書を求められることもあります。※申請に必要な追加書類や承認までの期間はオーストラリア移民局の判断となり、人それぞれです。追加書類をひとつも求められず申請後1分でビザが取れた人もいれば、2週間以上かかる人もいます。

近ごろ、88日間働いたにもかかわらず、ビザ申請が認められなかったという声を聞くことがあります。原因としては、>勤務時間が少なかったり、歩合制のファームで稼いだ金額が低すぎたり、ということが挙げられます。ただし、こちらも正確な基準は公開されておらず、運次第のところがあります。不安な方は、しっかりと合法の基準に則ったファームで、88日間より少し多めに働くことをおすすめします。


ファームジョブの見つけ方

では、実際にどのようにしてファームを探せばいいのでしょうか。いくつかの方法に分けて見ていきましょう。

インターネットやSNSを使って探す


ファームの求人を載せている現地サイトや日系サイト、またFacebookのグループでも情報を収集することができます。代表的なサイトは後述のとおりです。
Harvest Trail(※政府運営サイト)
Gumtree(※現地サイト)
Nichigo Press(※日本人向けサイト)
Backpacker Job Abroad(※現地サイト)

※ネットで仕事を見つけられるということは便利な側面もありますが、中には悪徳ファーム情報もあり(日本人向けの求人でも注意が必要)、必ずしも全て信頼できる情報だとは限らないので、情報の見極めが必要になります。


エージェントや現地のバックパッカー通して、紹介・斡旋をしてもらう


日系エージェント、現地エージェント問わず、仕事の斡旋をしてくれる場合があります。しかし、その場合は紹介料が必要になってくる可能性があります。
また、それとは別で、現地(ファームがある地域)のバックパッカーに宿泊することで、直接そこから仕事を紹介してもらう方法もあります。ただし、ウェイティングといって、仕事を紹介してもらうまでの待機日数がかかる場合もあります。

知人、友人に紹介してもらう


こちらは一番信頼でき、手っ取り早い方法ではないでしょうか。実際にファームを経験した知人が近くにいれば、生の情報を入手することができます。また、運が良ければその知人が仕事先に直接つないでくれることもあります。そのためには、ワーホリ中に積極的に人脈を広げていくことが大切です。

直接ファームに行って自力で見つける


とりあえず現地に行ってしまってから、自力でファームを探すという方法です。こちらは、自分の車でファームをまわり、直接オーナーに仕事をほしいと交渉するということです。また、小さな町であれば、スーパーなどの掲示板に仕事募集の貼り紙を貼って、連絡を待つという方法もあります。かなりアナログな方法で仕事が見つかるかは自分次第ですが、その過程が良い経験にはなることは間違いなしです。※事前に、その地域の収穫物や収穫時期はきちんと下調べしてから行きましょう。


仕事内容

ファームジョブの仕事の内容は、地域や時期によってさまざまです。オーストラリアでワーホリメーカーが扱う作物として、以下のようなものが挙げられます。

ピッキング(収穫作業)、パッキング(梱包作業)、そしてその他の手入れや準備作業に分かれます。

ピッキング


ピッキングは場合によってはかなりの重労働です。特にスイカやメロン、かぼちゃ等は女性にとっては大変つらい作業になります。また、イチゴやトマトなど、それほど重くないものでも、収穫時の態勢よっては体に負担がかかります。地面から生える作物の場合は、中腰の姿勢になる必要があったり、みかんなどであれば、木に実がなるため、ハシゴに登る必要があったりします。また、収穫時には虫やゴキブリなどに遭遇する可能性も高いです。


パッキング


パッキングは女性募集の求人が多いです。ピッキングされてきた作物を市場に出荷できるように準備をします。つまり、その日ピッキングされてきた量によって、仕事量が左右します。ピッキングと比べると、肉体的な負担は少ないですが、工場などの中で長時間ずっと仕分けや箱詰めをするので、単純作業が苦手な方にとっては大変な作業かもしれません。また、特に時給のファームの場合は、パッキングの速さや効率も求められるため、こちらも決して楽な作業ではありません。


その他


ピッキングやパッキングの他によくあるものが、プランティングです。プランティングとは、作物の種を植えていく作業です。ピッキングの時期が来る前に、プランティングの求人が募集される場合があります。それ以外にも、畑に生えた雑草を抜き取ったり(ウィーディング)、作物が育つのを支えるためにスティックを挿したり、ワイヤーを張ったりと、様々な作業があります。



生活環境

ファームということなので必然的に住む場所は郊外、田舎での生活となります。地域によって差はありますが、車がないと生活ができない、という場所も多くあります。スーパーまで行くのに車で15分以上かかるというのも、珍しい話ではありません。また、周辺に飲食店やショッピングできる店があったとしても、閉店時間が早く、決して便利な環境とはいえません。しかしその反面、オーストラリアの大自然を体験できるという素晴らしい面もあります。ファーム生活中に見る、朝日や夕焼け、星空は最高です。
アコモデーションは、バックパッカー、シェアハウス、ファームハウスなどがあります。シティーとは違って、街が賑わっていて宿もたくさんあるというわけではないので、バックパッカーやシェアハウスはできれば事前に予約をしていきましょう。また、仕事が見つかってからファームハウスに移動するパターンもあります。ファームハウスとは、ファームの敷地内にある住居のことです。つまりファームに囲まれているため、虫が多かったり電波が弱かったりする可能性が高いですが、家賃が格安の場合が多いです。


必要な持ち物

上記で述べたように、ファーム環境では必要なものを揃えるのもひと苦労のため、事前にある程度のものは準備してからいくことをおすすめします。環境や作業によって必要なものは異なりますが、代表的なものは以下のとおりです。

項目 説明
日焼け止め オーストラリアは紫外線が非常に強いため、外で作業をするファームジョブでは必須です。
虫よけスプレー 蚊やハエなど虫が多いため、対策をしましょう。
長袖の服 外は暑いですが、日焼け、虫よけ対策のため、肌を極力出さないことをおすすめします。薄手の長袖(上下)があると重宝します。
帽子 顔や頭を隠せるつば付きのハットが便利です。
汚れてもいい運動靴、また長靴もあると便利です。
サングラス こちらも紫外線対策、日差し対策のため、準備しましょう。
軍手 作業によって、軍手、ゴム手袋と必要な手袋が分かれます。事前に何枚か安く購入して、持参するのがよいでしょう。
タオル 汗を拭くためにも汚れてもいいタオルを数枚持っていると便利です。
食料 さすがに町にひとつはスーパーがあると思いますが、日本の調味料や食材が手に入るアジア系スーパーがある地域は少ないです。必要な方はシティー等で購入してくるのがよいでしょう。

  • まとめ

ファームジョブはシティージョブと比較して大変なこともたくさんありますが、大自然の中で働くという貴重な体験をすることができます。その中で、一緒に働く仲間との絆も深まること間違いなしです!情報収集を含めた事前準備をしっかりとして、有意義なファーム生活を送ってくださいね。

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